保育士の面接で聞いてOKな質問と、角が立たない聞き方
この記事のまとめ
- 面接は、園があなたを選ぶ場であると同時に、あなたが園を選ぶ場でもある
- 残業・持ち帰り・有給は「長く働きたいので」と前置きすると聞きやすい
- 内定が出たら、働く条件が書かれた書面(労働条件通知書)を必ず確認する
もくじ
面接で「こんなこと聞いたら印象が悪いかな」と、質問を飲みこんでしまう人は少なくありません。でも、入ってから「聞いておけばよかった」となるほうが、あなたにとっても園にとっても残念なことです。聞いておきたい質問と、角が立たない聞き方をまとめました。
まず知っておきたいこと:質問は「前向きさ」の表れ
面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれるのは、よくある流れです。ここで働き方について具体的に聞くのは、失礼ではありません。「この園で長く働くイメージを持ちたい」という気持ちが伝われば、前向きな印象になります。
コツは、質問の前にひとこと理由を添えることです。
- 「長く働きたいので、実際の様子を知りたいのですが」
- 「前の園では〇〇で悩んだので、確認させてください」
- 「入職後のイメージを持ちたいので」
聞いてOKな質問の例
| 知りたいこと | 質問の例 |
|---|---|
| 残業 | 行事の前は、どのくらい残ることが多いですか |
| 持ち帰り | 製作や書類の準備は、勤務時間内にできる体制ですか |
| 休憩 | 休憩は、子どもから離れて取れますか |
| 有給 | 有給休暇は、みなさんどんなふうに取っていますか |
| 人間関係 | 先生方の年齢層や、勤続年数はどのくらいですか |
| 募集の理由 | 今回は、増員と欠員補充のどちらですか |
| 書類・ICT | 連絡帳や記録は、手書きですか、アプリですか |
| 研修 | 入職後の研修や、相談できる先輩はいますか |
| 異動 | 系列の園への異動はありますか |
全部聞く必要はありません。自分がいちばん気になっていることを2〜3個にしぼっておくと、落ち着いて聞けます。
聞き方で印象が変わる
同じ内容でも、言い方ひとつで伝わり方が変わります。
| 避けたい聞き方 | おすすめの聞き方 |
|---|---|
| 残業はありますか? | 行事前の忙しい時期は、どんな働き方になりますか |
| 有給は取れますか? | 有給は、みなさんどんなタイミングで取っていますか |
| 人間関係はいいですか? | 先生どうしで相談しやすい雰囲気づくりで、工夫されていることはありますか |
| なんで人が辞めたんですか? | 今回の募集は、どういった理由ですか |
「ある・ない」で答える質問より、「どんなふうに」と聞く質問のほうが、実際の様子が見えてきます。
答えなくてよい質問もある
面接では、あなたが聞かれる側でもあります。厚生労働省は、仕事をする力や適性に関係のないこと(本籍や出身地、家族の職業、支持政党や宗教など)を面接で聞くと、就職差別につながるおそれがあるとして、採用する側に配慮を求めています。
家族のことや思想にかかわることを聞かれて答えにくいときは、「お仕事に関係することでしたらお答えします」とやわらかく返してもかまいません。気になることがあれば、ハローワークや各都道府県の労働局に相談できます。
内定が出たら:働く条件を書面で確認
内定が出たら、面接で聞いた内容が書面にも書かれているかを確かめましょう。法律で、園は働く人に、給料・勤務時間・休日などの労働条件を示すことが決められています。大事な項目は書面(労働条件通知書など)で示す決まりです。
2024年4月からは、将来、働く場所や仕事内容が変わる可能性がある範囲も示すことになりました。系列の園が多い法人では、異動の範囲がどう書かれているかも見ておくと安心です。
- 給料の内訳(基本給・手当)
- 勤務時間・シフト・休憩
- 休日・休暇
- 働く場所と仕事内容(変更の範囲も)
- 契約期間(期間の決まった契約なら、更新のルール)
面接で聞いた話と書面の内容が違うときは、入職前に確認しましょう。
聞きにくいことは、間に入ってもらう方法も
自分からは聞きにくいことや、面接では本当のところが分かりにくいこともあります。保育士向けの転職サービスでは、担当者が条件の確認や、園とのやりとりを手伝ってくれることがあります(転職エージェントのしくみと使い方)。
まとめ
- 質問は失礼ではなく、前向きさの表れ。理由をひとこと添える
- 「ある・ない」より「どんなふうに」と聞くと、実際の様子が見える
- 内定後は、労働条件の書面で、面接の話と違いがないかを確認
面接の前に見学もするなら、いい園の見分け方チェックリストもあわせてどうぞ。そもそも園を変えるべきか迷っている方は、無料診断で次の一歩の目安をチェックしてみてください。
参考にした公的情報
この記事は一般的な情報をまとめたもので、個別の労働問題への助言ではありません。職場のトラブルは、各都道府県の労働局にある総合労働相談コーナー(無料)などの公的な窓口にも相談できます。